ここ数年でジワリ…と増えている「ポリウレタン系タイヤチューブ」当初は扱い方が不慣れな面から発生するマイナートラブルや、品質のバラツキによるトラブルもありましたが、大手タイヤメーカーが標準でポリウレタン(PU)チューブをリリースするようになりました。
そんな中、満を持してというか、巨神兵眠りから覚める、と言いましょうかこの度、パナレーサーからPUチューブがリリースされました。
La.sista店主の記憶の中では、恐らく世界初の市販PUチューブを発売したのは、なにを隠そうパナレーサーではないでしょうか。
1990年代半ばから後半にかけてのMTBブームのときパナレーサー「TX-α」(半透明のポリウレタン)をリリースされました。
当時はラテックスの「AIR-B」など、様々な工夫を凝らしたチューブが存在したなか、パナレーサーは、早くから「PU=ポリウレタン」の可能性に注目していました。
実際には様々な問題もあり、ブチルやラテックスに代わるような革命には至りませんでしたが、地道に開発、改良を続け、第二世代の「グリーンライト・チューブ」が生まれました。
しかし、時代はMTBブームの終焉を迎えるとともに、HUTCHINSONとMAVICが開発したUSTチューブレスシステムをキッカケに「チューブド」から「チューブレス」に向かい、パナレーサーのポリウレタンチューブはその役目を終えました。
そして、長い長い沈黙の先、ついに、第三世代と言える「パナレーサー パープルライト」がリリースされる事になりました。
空白の時期もありましたが、過去の経験を生かした製品である事は間違いないでしょう。
重量は実測で39g(梱包紙テープ込み)と、同社「R-AIR」の82gと比べても半分以下。通常のブチルチューブの126gからすると約1/3と、脅威の軽さです。
タイヤそのもの、については様々なインプレッションが聞こえますが、じゃあチューブの厚みや柔軟性が変わったらどうなの?と、いう疑問は常に持っています。
余談ですが、とある低評価のタイヤがあったとして、インナーチューブのグレードを上げたらどうなのか?
と、なります。
そう考えると、タイヤ本体を交換するよりも、もっと安価に走行感をアップデートするにはタイヤチューブに気を配るもの良い事かと思います。
サイズ展開は以下。
700×23-32mm Valve:65mm 85mm ¥1980(Inc tax)
700×23-47mm Valve:65mm 85mm ¥2300(Inc tax)
全て2ピースバルブ採用で、別売のバルブステムで様々なリムハイトに対応します。
但し、ブチルゴムのような伸縮性は無いので、お使いのタイヤサイズに合った物を選ぶこと、Rimとの相性、装着には十分に注意する必要があります。
ご不明な点、取付のコツなどはご購入の際にシッカリとご案内いたします。
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