La.sista店主がSMAM Brakeが好きな理由。
1990年代初頭、世界はMTBブーム真っただ中。特にMTBを生んだアメリカではコアな愛好家がアイデアに満ち溢れたカスタムパーツをつくり、毎週末行われる全米選手権のライダー達にアピール。
そこで良い成績を収めれば、一気に売れる!という正にアメリカンドリームな時代でした。
そんな中、登場したブレーキメーカーがAvid.や数多くのカスタムパーツメーカーでした。(SRAMもそんなメーカーの一つでした)
AVID。当時、主流だったカンチブレーキの中でも、ブレーキシューの取付位置を高さ、角度共に自在に調整できる画期的な「Tri angle」と、ブレーキレバーのピボットにシールドベアリングを採用して、レバーの縦方向のガタツキを一切排除した、その名も「ULTIMATE SL」を発表。
当時、速攻で購入、XC Raceで愛用したLa.sista店主は、今でもMTBにおいて、最高のリムブレーキシステムの一つだったと信じています。
そんなAVIDも変速システム、ブレーキシステムが高度なコンポーネント化されるに従い、さらに高い加工精度と生産力、そして資本力を求められ、2000年代前半にはSRAMに吸収され、やがてAVIDのネームは消えてゆく事になります。
現在、SRAM Brakeの最上位モデル「ULTIMATE」のレバーピボットに組み込まれているベアリングは、当時の性能への追及が現代にも息づいている、と感じています。
DOT系Fulidは扱いにくい、というご意見もありますが、DOT5.1はMotoやクルマで幅広く使われており、様々な粘度の物があり、微妙なブレーキタッチのチューニングも可能です。
交換時期については、年に一回を目安に考えれば先ず、問題は無いでしょう。キャリパーやレバーの動きに不調を来した場合でも、キャリパーピストンやレバーピストン(インターナル)がスペアパーツとして用意されていますので、性能をリフレッシュする事ができます。
分解、部品交換が困難なメーカーもある中で、メンテナンスをしつつ、長く使えるSRAM Brakeの魅力だと思っています。
ちなみに、AVID時代のDisk Brake Systemは製品のバラつきがあり、中には十分な性能を発揮できなかった個体もありました。またSRAMになった初期のレバーも熱の影響でレバーが戻らなくなる、などの問題もありましたが、どちらも現在は、ほぼ解決しています。
もし問題がある個体をお持ちの方は、ちょっとしたチューニングで生き返るかもしれませんので、一度ご相談下さい。
ちょっと昔話になりましたが、La.sista店主がSRAM Brakeをお勧めする理由を知って頂けると幸いです。
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