寒いのは大キライなLa.sista店主。ウエア、ボディケア(アップオイル)など様々なアイテムを駆使して冬を耐えています。
特に指先の冷たさは、ブレーキ操作、シフト操作にも影響するため冬用グローブは何かと気になります。
電熱ヒーター内蔵の「パールイズミ ヒーターグローブ HG-4」販売価格¥29700(Inc tax)
立体裁断、3層構造の防風ライナー内蔵の「イントロ Trigger3」販売価格¥10450(Inc tax)
どちらもLa.sista的に「最強」クラスの冬用グローブとしてお勧めしていますが、実際に氷点下(-2℃~-3℃くらい)で使用、どんな特性があるのか、何かと気になり、日によって交互に使用していました。
しかし、どちらも最高水準の逸品で甲乙つけ難い性能で、結論付けるのは悩ましく思えました。
「そうだ。それならば左右にそれぞれのグローブを嵌めれば良いじゃん!」
と、いう事を突然思い付いたので早速、試してみました。
「パールイズミ ヒーターグローブ HG-4」販売価格¥29700(Inc tax)
・ヒーターの効果は偉大なり。
外気温2~3℃前後までであれば、敢えてヒーターの必要性を感じませんが、0℃以下、また長い下りなど「冷気」が強く当たる状況では、明らかにヒーターにより「冷たさ」を感じる事なくRideに集中できます。
但し、指を広げた状態では「指股」付近から冷気が微妙に侵入するのが気になります。せっかく温まった内部が冷気の侵入で損なわれてしまう事は、現在の唯一の弱点かもしれません。
「イントロ Trigger3」」販売価格¥10450(Inc tax)
・冷気を通さないことの重要性。
立体裁断、多くのパネルパーツによるフィット感、指先も完全にカバーする防風素材を用いたイントロ Trigger3.
HG-4と比較すれば、やはり手の甲の「冷え」を感じます。また下りを走り続けると、その冷たさは指先にも伝わり、全体的に冷えを感じます。しかし、指股からの冷気の侵入は殆ど気にならず、高い防風性はグローブ内部の温まった空気を逃がさない事を感じます。また多くのパルパーツと考え抜かれた裁断は、ストローク感の乏しい昨今の電子シフトでも操作ミスが少ないのは隠れたメリットでしょう。
・ひとり一人異なる最強の定義
自転車用の冬用グローブに求められる性能と機能性は、あらゆるジャンルのグローブ製造の中でも恐らくトップクラスの難しさだと思います。
・冷気の侵入、冷えを防ぐこと
・運動量による発熱、発汗の処理
・レバー操作がし易いこと
・摩擦に対する堅牢度
様々な要素がある中で、どれか一つの性能に絞れば、開発は比較的、容易かもしれません。(もちろんナンバーワンになる為の難しさ、厳しさはあります)
悩ましく、難しいのは、全ての要素を「バランスよく」高める事でしょう。Bike本体もそうですが、一台で何でも完璧にカバーする事は困難…というか無理です。どんなに高性能なグラベルロードバイクでもシビアなロードレース、クリテリウムレースでの反応性、ハンドリングを求める事は酷と言えるでしょう。
グローブ(サイクルウエア)も同様で、ヒーターグローブならでは、の良さがあり、職人謹製のグローブも特徴があり…という事でしょうか。
全てのグローブ作りに携わるメーカーの技術者は様々な性能、機能に加えて販売価格という最難関をクリアして、製品として届けてくれます。
故にどのモデルがナンバーワンか。と問われると、それはその人(ライダー)がどの性能を最も優先するか、という事になります。店主的には、それぞれのグローブは、ココであんな感じで使って、コレを使う時はアソコにコレをして使おう、という具合に良い面を生かしつつ、状況によっては知恵と工夫でカバーする事を考えています。
自転車屋さんとしては、出来る限りそれぞれの製品の特性や使い勝手を理解し、単に良し悪し、好き嫌い だけではない情報を皆さまにお伝えしなければならない、と思っています。
2月。寒さもピークな今日この頃。今から冬用グローブを新調するか否か。
何とも悩ましい時期ではありますが、来季の参考になれば幸いです。
もちろん、今スグにでも寒いのを何とかしたい!という方はいつでもご相談ください。
寒さ対策は、寒いのがキライな人に訊くのが一番ですよ(笑)
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