タイヤのお話。次は「タイヤの寿命と性能」についてです。
まず結論から。MTBのブロックタイヤの場合、knobの摩耗状態よりも大切なのは「ゴムの劣化」そのものがPointです。
特にセミスリック系はゴムの「鮮度」が重要だと感じます。
実際に、以前は「何事もなく」攻められていたセクションも経年タイヤでは突然にGripを失う事がありました。その後、同じモデルの新品を使用したところ「そう!これ、この感触!」という過去のイメージが蘇りました。
では単に購入または使用開始からの時間経過だけで判断するのか、といえばそうでもありません。
ここ数年はタイヤの使用開始時にタイヤトレッドゴムの硬さを測定してタイヤに記しています。
そして定期的に硬さを測り、実際の数値とその経験値を合わせて「あのコースで使えるか否か」を判断しています。
これはMTBだけではなく、ロードバイクも同様です。

「タイヤの寿命をどこで判断するか」
これはその人の使用目的や考え方によってかなり差があります。
例えば、先ほどの硬度計で数値が上がっていれば「ゴムの劣化」でグリップ力は低下している可能性が高く、レースなどの究極のパフォーマンスを得ようとするライダーには「寿命」です。
しかしknobの摩耗が目に見えて大きく無ければ「一般的な」MTBライダーには「まだまだ使える」となります。
La.sistaでは単に「購入後何年」ではなく必要に応じてタイヤの硬さも併せて確認しつつ、交換の必要性をご相談、ご提案しています。
タイヤの硬度を測る際は、毎回同じ空気圧で。測定するブロックは同じ形状のもの。複数個所測定して平均値で記す事をルールにしています。
永年、なんとなく「感触」だけで判断していましたが、疑り深いLa.sista店主は数字やデータの裏付けが無いと、何だかモヤモヤします。ですが、「数字の優位」がライディングのし易さに必ずしも繋がらない事もあります。数字上は良くてもライダーが扱い難い、と感じる事もあるのが難しい処。
そのライダーの感覚と数字やDataをすり合わせてセットアップを探るのが重要だと思います。
ライダーは、それぞれの機材の「感触」を言語化できるように、メカニックはその「言葉」を同じ目線で理解してBikeに反映させる。この感覚を鍛えられる場所が、それぞれのレベルで限界に挑むRaceの現場なんです。
決戦タイヤと言われるモノは正直、お安くありませんが、後生大事に何年も保管しておいても経年劣化でパフォーマンスはすこしずつ落ちています。
そう考えると、走行時間の少ない一般ライダーは「決戦タイヤ」を定期的に使い、賞味期限が新鮮なウチに使い切るのが、良いのかもしれません。
美味しい焼きたてパンも数日経ってしまえばタダのパンですから。
ちなみに、少しでも良い状態で保管する方法もちゃんとありますので、気になる方はコッソリお教えします。
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