■マウンテンバイク メカニック・メンテナンス 雑記・四方山

CJゆぶね タイヤ&サスペンションのセットアップのお話です MTBレースの現場より。

CJゆぶね。店主のセットアップのお話です。
「何?Risultも出ていないライダーのセットアップなんて、大した事無いわ…」

と言う方は、そっとPageを閉じて下さい…(涙

ココからは、店主の感覚をと経験値を信じて下さる方へのお話です。

■ゆぶねMTBランドのコースのキモ
ゆぶねMTBランドの特徴であるRoot Section(根っこうじゃうじゃ系)の急登はリアを滑らさず、またフロントは、根っこ の進入角度によっては突然、滑る事がある。但し、80%は真砂土系で、比較的、水はけは良い。登りは激坂。所謂、フロートレイル系ではなく、天然Open Trail系。

■タイヤチョイス
Front:ASPEN 2.25 1.0Bar + Tubolight
Rear:IKON MAXSPEED 2.20 1.1Bar + Tubolight

試走時は、Front:Severe 2.20、Rear:REKON Race 2.25をセットしましたが、店主の今のパフォーマンスでは、急登で確実にトラクションをミスなく掛ける事が難しいと判断したため、REKON Raceの次に「喰う」IKON系をRearにチョイスしました。

ここでPointなのは、タイヤの向き。店主はIKON/REKON Race共に、大抵のRear TireはReverse(メーカー推奨の逆)で使います。

これはブロックを観察すると、何となく理解頂けると思います。

IKONの正回転では、「面取り」したセンターノブが最初に路面を捉えます。これは、走りを軽くする為に各メーカーが考える設計思想です。

その代わり、ブレーキング時は「直角」に近いノブが路面を捉えるため、ブレーキング・グリップの立ち上がりは良好となります。

店主は、むしろ、スリッピーな路面(ウェット&ドライを問わず)で急激なブレーキング・グリップでTireがロックしてしまうのが好きではありません。

また天然のOpen Trailなどの「踏まれていない」柔らかい路面では「ガリっと」したトラクションを求めます。

さらに「ハの字」ではなく「V字」にする事で、キャンバーセクションでは、
「センターノブよりも先にサイドノブが路面を喰って(固めて)」くれます。

もし、先にセンターノブがキャンバーの不安定な位置でトラクションを受けた場合、ノブがその力を受け止められずに、横滑り状態になります。

おおよそのオフロードタイヤは「V字」にすると、サイドノブが優先的にトラクションを伝える役割をしてくれる、と経験上、感じています。


ちなみに、ASPENは賞味期限が、やや短いので、FreshなTireを使います。若しくは短期で使い切るのが良いでしょう。

■サスペンションセットアップ
SCOTT SPARK RC WC.
Front:Sag 20 Rebound -2(2Notch 遅い)
Rear:Sag 25 Rebound 0(最も速い)
これが店主の基本セットです。

試走時は路面がややマッドだったため、FrontのReboundは-4へ変更。濡れた根っこで急激に滑るのが嫌。
RearのReboundは試しに-4

転じて決勝当日。路面コンディションは回復し、ほぼドライ。根っこは一部が濡れた土を被っている程度。

朝の試走で、Front:-2 Rear:-2 へ変更。

まだまだ詰められたかな、、と思いつつ約40分の試走の中では、あまりセッティングを深追いするとドツボにハマるので(ラジコンサーキットでの反省)ある程度の処で妥協。

MTB XCOでは、Desend(下り)性能に加えてClimb(登り)のパフォーマンスも考えてセットアップしなけれななりませんし、100~120mmトラベルの場合、速度によっては、障害物を越えてもサスペンションが戻り切らず、圧縮されたまま次の障害物をこなす、というPackingという状態になります。

ですが、これも、そのセクションを、どれくらいの速度で通過する事ができるのか?というライダー個々のスキルによってもセットアップの数値は変わってくるでしょう。

それでも「何処をどう触ると、どうなるのか?」と言うのはご自身のBikeで試して経験を積む事はとても大切です。

※これはCJゆぶね の画像ではありません。SPARK RCはこれだけドロドロになってもRear Shockは汚れません。

■そんな脳ミソをフル回転させてセットアップしたものの、、、
結果的に全てのセットアップは概ね満足のゆくモノでした。悲しいことにRaceのRisultは、過去最低でした。

それでも、短い試走時間の中で「何をやるべきか」「どんなデータを事前にもっておくべきか」そんなパズルを組立て、実際に走らせて検証できるのは、MTBならでは、の愉しみといえるでしょう。

サスペンション。タイヤ。

XCなどの持久系、DHなどのグラビティ系ではBikeや優先するべき性能が異なる部分があるため、全てのMTBに当てはまる訳ではありませんが、XCOの現場の一例として、ご参考になれば幸いで
す。


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