入荷数の少なさから、ジワリと注目度が上がっているMAXXIS ASPEN ST Team Spec.
World cupなどで目にした人も多く、また国内戦でも一部のMAXXISサポートライダーが使用開始となり、さらなる注目となっているようです。
そんなレアなTire、ここ数年、成績は伴わないもののXC Racingに生涯を捧げているLa.sista店主も無理やりGet,
先日のCoupe du Japon朽木大会で実戦投入。またその後も「いつものTrail」で試しました。
まだ使いこなせている訳ではありませんが、First Impressionです。
■とにかく、走りが軽い。
実走前のローラー台を使ったウォームUpでその軽さにビックリ。ローラー台って案外、Tireの抵抗が判りやすいんです。
朽木のコースではRearのみに使用、ガレた路面が名物のこのコースには軽いタイヤがベストマッチだと確信。昨年までは、RearはMAXXIS REKON Race2.25を使用していましたが、さらに軽い走行感は感涙モノ。
■ブロックパターンが無いのでトラクションが抜けるのでは?
朽木のコースでは、トラクションが抜けるような事はありませんでしたが「いつものTrail」では、濡れた落ち葉や雨で少し湿った土や根っこでは数回「ズルっと」させてしまいました。ですがフルサスバイクであれば、サスペンションのセットアップで多少はカバーできそうです(できました)
最近の「作られたMTBコース」ではない「オープントレイル」でもある程度のトラクションを生み出してくれました。特に風化した岩などでは、弾かれることなく「ジワリ」と登ってくれました。
■その性能を引き出す為には。
それでもこのタイヤ、全てのライダーにお勧めできるかと言われるとそうではありません。
大前提としてMTBは「できる限り乗車して行く事が愉しい」スポーツであり、タイヤのグリップ力こそ乗車可能のKeyになり、安心 & 安全なRideが約束されます。
反対に、強力なグリップ力を得ようとすれば、走行抵抗が増し、ライダーの体力はタイヤに吸い取られて行きます。
ことRaceにおいては、ライドスキル(テクニック)とフィジカルを高い次元でバランスさせ、ライダーごとにテク&フィジカルの割合を考えて戦います。
ASPEN ST Team Spec.転がりの軽さ=スピードの向上を与えてくれる代わりにライドスキルが求められるタイヤとなります。
もちろん兎に角、転がりの軽いタイヤが欲しい、乗り心地の良いタイヤが欲しい。乗れなければ押せば良いや。というライダーにとっては「割り切った使い方」として良い選択になるでしょう。
また今回の国内販売価格は¥14000+税
海外では約70€の価格です。2024年5月現在、1€=167円後半で推移している事を考えれば、決して高くは無い価格、むしろ代理店様としてはバーゲンプライを設定して下さった、と言えます(元輸入代理店として)
ちなみに30年ほど前のRoadチューブラーの最高級品と言われる「絹コード」を使ったタイヤは1本で2万円近くしていました。
MAXXIS ASPEN ST Team Spec 170TPIは、かつての高級Road Tubularのような正に決戦タイヤと言えるものなのかもしれません。
今後の入荷は全くの未定ですが、もしご興味のある方はLa.sistaマデご相談下さい。最新情報をお届けするお約束をいたします。
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