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IRC インナーセイバーが発表! Tubeless Ready インナーライナー

シクロクロス全日本選手権からただ今帰着。粛々と片づけと週明けの仕込みを…

という処ですが忘れぬウチにご案内です。

CX全日本選手権の直前に発表された「IRC インナーセイバー」は最近のチューブレスレディタイヤのリム打ちパンク低減とランフラット化を期待したItemです。

一先ず店主が日ごろこのテのItemで気になっていた事をIRCの担当さんに直接お伺いしました。

1.タイヤを外す際の手間
従来品よりも「絞り」を多めにとってあるので良くなっている。
店主の見立ては、Rimの形状、Tapeの厚み、装着している時間などによって左右されるので明言はできないですが、期待値は大。

2.フォーム挿入による空気量の変化
SERAC CXの32Cに1.7気圧入れた場合、フォームは概ね半分に変形するそうです。
空気の量は内部に個体が入るため相対的に減りますので、タイヤがそれぞれ同じ変形をした場合、内圧の上昇カーブはフォーム入りのほうが大きな変化となります。

IRCのテストではフォーム有り/無し、同じ空気圧で乗った場合はX-GUARDに近い硬さに感じる声がある、との事。
あまり深く考えすぎず「硬いな」と思えばTite pressureをもう一段階落とす、などのセットアップでも良いと言えば良いのかもしれませんが、フォームが潰れはじめた時の状態からTireがフルボトムする時の感覚と挙動については注意深く見て行きたいと思います。

タイヤの内圧の変化は、MTBのサスペンションのセットアップの一つである「ボトムレス トークン」(古い店主は油面とも表現)という空気の部屋を減らす事でストローク後半の「踏ん張り」を変化させる事と同等のしくみだと考えます。

3.店主ならどう使うか。
まさに今回のような低圧でのセッティングを求める砂コースでしょう。Tublarのセミスリックを潰しながら走るのがBestとされれいますが、Tublarのランニングコストを考えると、アマチュアCX選手にとってはセットアップの幅を広げる事ができるItemにはなるでしょう。

リム打ちパンクの低減については、前述した「内圧の変化」が気になるのでもう少し様子を見たいと思います。

また、Disc Brake/Thrue Axleの登場によりBikeの乗り方、Tireに求められる「基本性能 = どんなコースでも平均的に走れる構造」は日々アップデートされています。

今はまだ砂地ではTublarのメリットを感じる事が多いですが、今後はTubeless Tireの進化からも目を離せません。

今シーズンのCXは終盤を迎えていますが、来季に向けて機材のアップデート、新たなセットアップをご検討の方はいつでもご相談、ご用命下さい。もちろん、どんなメーカーのBikeであってもご対応いたします。皆さんの一期一会のRaceのために。

 


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